いつか還るモノ(2)
上野原の廃道から2か月ほど。
遺構に一抹の魅力を感じた私は、とある廃墟に行ってみました。
(あそこ↓は完全な廃道ではなく一部転用されたものでしたが)
今回訪れた場所の詳細は伏せますが、廃墟フリークの間では結構有名な場所らしいので、ご存知の方もいるかもしれません。(調べりゃ秒で出てくるよ)
到着。いかにも廃墟然とした佇まい。林の中に、不自然な人工物がありました。外は黒ずみ、扉は開け放たれています。
(脇にめちゃめちゃ綺麗なガラス板が置いてあったのですが、なんだったんだろう...?)
横に回るとワイヤーに吊るされたゴンドラがあります。
おそらく再び動くことはないでしょう。役目を終えて、ただそこに佇むだけ。
建物の屋上です。過去には展望台として訪れる人々を楽しませた場所も、今ではどこに根を張っているかもわからない草木に覆われてしまっています。
奥のフェンスまで行くとこんな景色。きちんと手入れすれば今みたいな紅葉の時期はさぞ綺麗なんじゃないでしょうか。
機械室と書かれた部屋。
二度と火が入ることはないであろう機械たち。こびりついた色が時の流れを感じさせます。(暗かったのでマトモな写真が無い)
余談ですが、ロープウェイのワイヤーを固定しておく機構ってこんな風になっているんですね。ものすごい張力が必要でしょうが、数十本のボルトで固定してあります。
駅構内。簡易的な改札でしょうか。上に貼ってあるのはロープウェイの銘板。
このまま進むと乗り場です。右に覗いている空間は恐らくキップ売り場でしょうか。
銘板。昭和30年代の物件なんですね。メートルが米だったりと時代を感じますね。
他にも様々な空間がありましたがいかんせん暗くてロクに撮れずでした。
どうでも良いのですが、部屋と部屋の仕切りが低かったです。頭打つ。危険。
落書きとゴミは目立ちましたが、全体的に保存状態も悪くなく、結構見ごたえのある、そんな廃墟でした。
これが動いていた時代に私はこの世にいませんでしたが、見て、聞いて、妄想するのが楽しかったです。
雨の日も晴れの日も、暑い日も寒い日も、待ち続ける。休業直後はあったであろう、再運行の希望もとうに潰えて、破壊か崩壊を待ち続ける。
止まった時間と、過ぎた時間の共存。それが廃墟の魅力なのではないでしょうか。
冷静に考えればとっくに取り壊されてて当たり前の物件なのでしょうが、管理会社が~とか、取り壊し費用が~とかでいつまでも取り壊せないでいるのでしょうね。
今回はこのくらいで。以下注意事項。
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...ここが工事とかで入れなくなってても知らんス。
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それではまた。