いつか還るモノ
行ってきました。
廃道。
晩夏のとある日。ふと思い立ち、丁度暇だったので、廃道に行ってきました。
また例のごとく雑に振り返りたいと思います。
私が訪れたのは廃道といっても珍しい高速道路の廃道です。
中央自動車道･上野原ICから車で10~15分くらいにある道です。私は迷ったので30分かかりました。
空から見るとこんな感じ。↓
はい。雑な編集。右が東京、左が名古屋方面です。
到着。急に道が開けます。
これ、後ろは右側の2車線だけの道路です。
急に出てきた路面ですが、もうここは｢元｣高速道路です。(東京側に背を向けて立っているのでこれは下り車線)
草に半分隠れてしまっていますが、一番左側が登坂車線、立っているところが走行車線、右が追い越し車線だと思います。また、中央分離帯を隔てた右側は上り線で、2車線あったものを対面通行にして側道として使っているようでした。
進んだ先に野田尻宿の集落があるからか、地元ナンバーの車が思ったより頻繁に通っていました。恐らく周辺の住民たちの生活道路として活用されているのでしょう。
(フェンスの向こうはNEXCO管理となっていたので立ち入りはできませんでした)
実際止まって歩いてみると非常に緩やかな傾斜でしたが、高速道路として使うには登板車線が必要なのでしょう。
左手に柵が見えますが、そこは神社(白頭稲荷という名前でした)と小さな公園につながっていました。
この白頭稲荷は以前は別の場所にあったらしいですが、｢高速道路の改築に伴って現在の場所に移転した｣といったことが看板に書いてありました。
ブランコと簡素なベンチが備えてあり、神社と公園としての体は成していましたが、そこに至る階段には植物が這い、人の往来が極めて少ないことが分かります。
振り返るとすぐ目の前に高速道路。人の都合に振り回された小さな神社ですが、しばらくはこの地で安全を見守っていて欲しいですね。
ちなみに↑の画像左下に手すりがありますが、道路の下を通るためのトンネル(ボックスカルバートっていうんだっけ)に繋がっているようでした。
蛇かなんかが出そう。半袖半パンだったのでちょっと怖い。
画像右奥の暗くなっているところがトンネルです。
草が邪魔で先に進めなかった...笑
変な虫の出そうな草むらとヤバいモノが転がってそうなトンネルと神社を後にして元･上り線である対面通行の道路をちょっとずつ進んでいきました。
すると当時物であろう注意喚起の標識がチラホラと。
はたから見ると普通の一般道なのに急カーブ注意だったり下り坂注意だったりで、何も知らないでここを通ったら拍子抜け間違いないでしょう。笑
待避所の跡と思われる、ガードレールが外に膨らんだ部分もあったのですが、いかんせん標識が見つからなかったので確信が持てなかったです。
更に進むとここが高速道路だったと証明できるものが見つかりました。
そうです。緑色の橋の名前の表示です。やはりこちらは上り線という事で間違いなさそうです。
栗原橋の上に登って下り方面を見てみました。急カーブで続いていた元･下り線は緩いカーブに改められ、不自然に途切れてしまっていますね。
元･上り線はしばらく続いているようでしたが、道としてはここで終わりのようです。(ここを右に曲がると野田尻に辿り着く)
暑い時期には特に顕著ですが、役目を終えた標識やガードレールが錆びて草に飲み込まれていくのは色々と考えさせられますね。
見た目でもそうですが、蝉の声や草と土の匂いなど、元々は無かったであろう他の｢生｣が色々な感覚を刺激してくれました。
....廃道、廃道と繰り返していましたが、完全に棄てられた道、というわけではなく用途は違えど今でもきちんと使われている道でしたね。
いつもながら非常に適当に、推敲ナシに書いたので意図が伝わってるかは謎ですが、興味がある方は一度生で見てみて下さい。
長くなってしまったので今回はこのくらいで。
忘れてた。
場所はここを参考に。道が細くて危ないところ、見通しが悪いところ等ありますので、車で行かれる際はくれぐれも安全運転でお願いします。ストリートビューでもまあまあ楽しめるかも。
ドタバタ。
終わり。
以降も一応目を通しておいて下さい。
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〈2018年11月追記〉
談合坂SAに訪れる機会があったのでちょっと足を伸ばして再訪してみました。
慣れたような足取りで白頭稲荷に行くと...
！？
夏に私を悩ませた草が忽然と消え失せています。
...まあ、神社ですし誰かが定期的に手入れに来ていても全く不思議はありませんよね(笑)
もしや..？と思い、下にある高速道の下のトンネルにも行ってみました。草はまだありましたが、以前よりは減っていたので無事入れました。
鬱蒼としていて雰囲気がありますね....
写真を撮り忘れてしまったのですが、この奥は謎の行き止まり...
これはアレみたいですね。超芸術トマソン。アレの一種なのかも。
気になる方は訪れてみてください。
それでは。
