しどろもどろ

しどろもどろ

どこか行った・日頃なんとなく考えた事などを適当に書いています。


ガチャガチャ動かす楽しさ

 こんにちは。寒い冬も終わり、もう春ですね。出会いと別れの季節です。

そんな感傷に浸る間もなく、個人的に春はすっ飛ばしてさっさと夏になってほしいです。綺麗な海行きてえ。

 

 

 

というわけで、乗りました。

MT車

??..?....?

 

 

何の脈絡もありませんが、しばらく前(もうだいぶ前ですが)に友人が車を買ったという知らせを受けて、ちょっくら乗ってみろよ!というお誘いを受けて(超)田舎道を流してきました。

 

 

 

そもそも...

 

ご存知の通り、このご時世、街を走る乗用車はほぼすべてAT車(CVT等も含む)といっても過言ではありません。MT車に乗っているのは一部の車好きか、仕事で必要だから使ってる人達くらい。

 私は小さい頃から車が好きで、免許を取る時も迷わずMTの免許を選択しました。取得はしたものの、まあ運転する機会なんてありませんでした。(免許を取り立ての時に、ふとした一瞬乗ったきり)

 

 

そんなわけで、私にとってはほぼ教習以来のMT車。友人の横乗り状態ではシフト動かしたりクラッチあてたり、改めて忙しそうだなぁという印象。

ちなみにその友人は私の知るところ車に強い興味があったという事は無かったのですが、親父さん(元・走り屋らしい)の勧めで免許を取り、これまた親父さんの一声でMT車を買ってしまったそうです。「まさかこんなの買うとは思わなかった」とは本人談。

 

 

車について

 

 その友人が購入したのはアバルト・500だったのですが、これがまたよく走る車。

ちょっと深堀りしますと、このアバルト500、イタリアのフィアット500という車を「熱く」チューニングした、いわゆるホットハッチです。

 チューニングには1.4ℓターボエンジン化やタイヤ・ホイールを含めた足回り、エアロパーツなどが盛り込まれています。簡単に言えば、ごく普通の車をスポーツカーにカスタムしたよ、という感じです。

ただし、日産・GT-Rやホンダ・NSXなど、技術の粋が集まったガチな代物ではなく、普通の車にちょっとしたスパイスを加えたような、そんな車です。

 

 

で。

 先ほど「小さいころから車が好き」とか書いていますが、私が普段乗る車はごく普通のミニバン。居住性や積載性では優れていますが、走りの面で評価すると、足回りはユルユルだし加速も最低限。決して良い点はつけられないです。

 

 そんな私が、スポーツカー。しかも、レッドリスト・危急種あたりにでも載ってそうな3ペダルMT車

 

 

楽しくないわけがないんですよね。

 

 

そんなことは乗る前から分かっていたよ(笑)

誘われはしましたが、最初は運転しないつもりでした。

 久々のMT車なんてエンストしまくりで絶対迷惑やんけ!と思っていましたし、万が一ぶつけたりでぶっ壊しちゃったりしたら友人との関係もぶっ壊れかねません。

 

 しかし、こんな田舎道で事故るやつもそういないだろうと煽られたのもあり、ついつい運転席に乗り込んでしまいました。

 

内心ビクビクしながら半クラ当てて...ガクガク。まあ想定内。

 

 クラッチが云々とかの理論は理解しているものの、やはりこういうものは反復して体得していないと中々上手くいかないもの。逆に慣れればなんてことなくこなせちゃいます。

 

 

 最初こそガクガクしたものの、なんとかエンストもせずに無事に目的地に到着。最後のほうはブリッピング(のようなもの)も意識できて、なかなか満足でした。結構センスあるのでわ!?

 

 

やっぱり 

 

 エンジンをかけて、クラッチを踏んで、1速に入れて、サイドブレーキを下して、アクセルをちょっと開けて、クラッチをゆっくり繋いで.......

う~ん、実に面倒くさい(笑)

 

 でも、楽しい。

 

無駄なのはわかっているんですけど、楽しいんです。

無駄なものガチャガチャ動かして、無駄なものキコキコ踏みつけて。

よく「操ってる感」といいますが、まさにその通り。目で見て、音を聴いて。車の状態を感じながら、考えながら動かす。この体験はAT車では中々できないと思います。

 私の残念な語彙力では「楽しい」としか表現できませんが、「上手く発進できた」とか、「上手くシフトダウンできた」とか、何度も感じられる、ある種の成功体験も起因しているのかなとか思います。

 

 

結論(?)

 EV車の普及や、ハイブリッド車の好調と「低燃費=良い車」な現代。

 自動運転技術の開発も進み、かのトヨタも提唱している通り、「車の在り方」の転換点が来そうな昨今ですが、このような「趣味としての車」に乗れるうちに乗っておきたいと思いました。

 車って、買うのにも大金が必要ですし、買った後も結構なお金が必要になってきます。「さて、ポチるか」みたいなノリじゃ絶対買えないですが、私の(脳内)買い物リストにはしっかりブチ込みました。

 

 

  別に「MTのほうが優れてる!」とか言いたいんじゃありません。大半の人たちにとって、クルマはあくまで移動手段ですから、楽なATが選ばれるのは当然です。ですが、その移動の中にも些細な楽しみを見つけてしまった人もいるのです。

 

 

 まだ免許を持ってない人、MTでとってみない?

 

 

おしまい。全然まとまらねえ。

 

 

 (5月追記)非常に痛ましい交通事故が相次いでいます。車はうまく使えば便利で楽しいですが、一瞬の判断ミスで凶器になります。自戒も込めて、今一度気を引き締めて運転しましょうね。

 

 

 

 

以下クッッッッソ読みにくいド素人インプレ。読まなくても可。あまりにもクソなので載せようか迷ったけど折角書いたので載せときます。

 今回乗った車はアバルト・500。素体であるフィアット・500をスポーツチューンしたイタリア製ホットハッチである。

 元のフィアット・500の「カワイさ」を残しながら、エアロパーツなどで武装し、「カッコよさ」と共存したエクステリアは個人的に結構好み。

 私が確認した限りでは(メーターディスプレイによると)、街乗り燃費は13km/ℓとそこそこで、高速道路では15km/ℓあたりを示した。(カタログ燃費は15km/ℓ)ガソリンはハイオク指定だが、タンク容量は35ℓなので、満タンでもそれほど財布へのダメージは無い。走り方にもよるが、300kmくらいの行程なら安心して走れるだろう。

 

前席は身長180cmの私が座っても頭上に隙間があったが、後席は首を曲げなければ座れなかったので、所謂「非常用」、ワンマイルシートとして使いたいところだ。また、後席は50:50の可倒式になっており、両方倒すと案外広い荷室が現れる。長尺物はさすがに積めないが、ミニベロ2台(1台は折り畳み式、もう1台は前輪を外した状態)なら積めたので、ちょっとした輪行くらいだったらこなせるだろう。(積み方を工夫すればもっと積めるはず)

 

 一つ困ったのがペダル。アクセル・ブレーキ・クラッチの3つのペダルがぶら下がっているわけだが、それぞれの間が若干狭く、最初は意識しないと同時に踏んでしまいそうで少々怖かった。逆にヒール&トゥがやりやすいという利点もあるが、足の大きな人や幅広の靴を履いている人は慣れるまで少々恐怖感があるだろう。

 また、シフトノブはシンプルなものがインパネからニョキっと生えており、ドライビングポジションを取ると一瞬遠いかな、と感じたが運転には全く支障なかった。が、スポーツカーである、と考えるともう少しショートストロークでも良かったのでは、とも思った。(ペダルもノブも比較対象が教習車なのをお忘れなく。) シフトパターンは左上1速、右下リバースのごく普通の5速ミッションで特に戸惑い無くシフトチェンジができた。

 

 FFレイアウトであることを差し引いても、小回りは効かないように感じたが、コンパクトカークラスの車体サイズのおかげで日本の狭い道路事情でも取り回しはし易い。絶対的な小回りは効かないが、高速域でのハンドリングは悪くなく、ハンドルを切ると素直に向きを変えてくれるため、峠道でも楽しめるだろう。

 

 私はMT初心者なのでクラッチの扱いは下手くそ。にも拘わらず一度もエンストせずに走れたのは低回転からでもモリモリ来るトルクの恩恵ではないかと思う。 車体サイズ・エンジン特性共に初心者でも比較的扱いやすい車だろう。

同じハッチバックでもVW・ゴルフなどのドイツ車は「ドッシリ」とした乗り味だが、強いて言うならばこちらは「ヒラヒラ」とした乗り味。飛ばしたいときは本能のままにアクセルを踏みつける。低回転域から感じる加速感と若干突き上げが強いサスを感じながら、丸っこいエクステリアも相まって転がるように走っていく。(もっとも、車格が違うのでこちらが「ヒラヒラ」なのも当たり前なのだが...)

  

 そのロゴの通りサソリの毒としばしば形容されるが、獰猛すぎない分、意のままに扱える感覚が良い。正直、生粋のスポーツカーたちは「どこでそんなにパワーを使うの?」と思う節もあるが、こちらは程度は控えめながら、シッカリと楽しめる味付けになっているので日常の移動の中に少し楽しみがプラスされる、といったイメージだった。

 

 

 

 

本当におしまい。それではまた。