東京モーターショー2019で"世界最高"を見てきた
こんにちは。
およそ一か月前、2019年の東京モーターショーが開催されました。以前のような「工業製品」としての車の発表会というよりも、「移動手段」としての車を考えるといったアプローチが多くなっているように感じました。
というわけで、今回は私が2019年の東京モーターショーで見た、「世界最高」を紹介したいと思います。
※妄想垂れ流しの長いクソページになってしまいました。専門用語多。とりあえず公開しますが、訳分からなくなったらこんなところ見てないで年越しの支度しましょう。
世界最高の...?
さて、最高って何のことよ?
速さ?広さ?値段?見た目?燃費?
...勿論、人によって車の見方は色々ありますがので、ここでは私にとっての「最高」を紹介したいと思います。
これが「最高」
冒頭にあった能書き完全無視。
ホンダブースにあった、レッドブル RB14。
そして、トロ・ロッソ STR13。
共に、フォーミュラ1(F1)の2018年シーズンを戦った車両です。
どうして
F1は誰でも知っている通り、モータースポーツの中でも世界最速のトップカテゴリです。
では、なぜこれが世界最高なのでしょうか?
①超高い
→トップカテゴリの名に恥じず、F1はかかるおカネもトップ。
ワンメイクでシャシーを作っている下部カテゴリとは違い、F1は参戦している10チームがほぼ独自に設計をしています。また、速く走るために軽くて強いカーボンなど、高価な素材を多く使っています。
売り物でないので値札はつけられないですが、F1マシンのフロントウィングは無理矢理価格を付けると1000万円くらいだそうです。フロントウィングだけで。
もちろんシャシー本体やパワーユニット(PU(エンジンのこと))は平気で数億単位します。クルマ全体のことは...もう考えられないですね。
②誰も乗れない
→一般道は普通自動車運転免許を持っていれば誰でも走れますが、モータースポーツにはそのカテゴリに合ったライセンスが必要です。
「国際A級ライセンス」って聞いただけでもすごくないですか?実際、レースである程度の実績が無いと取得することはできません。
...F1はその国際A級ライセンスでも乗れません。F1マシンに乗ってレースに出走するにはさらに上位の「スーパーライセンス」が必要です。現状10チームが2台、合計でたったの20人がレギュラードライバーとしてF1ドライバーになれます。テストドライバーやリザーブドライバーを含めてもわずかな人数です。
リスペクトを込めて言いますが、剥き出しのコクピットで300km/hを出すとか絶対頭のネジがブッ飛んでる。一般人は絶対乗れませんね。
③超速い
→速いンだわ
F1の最高速は高速サーキットでも350km/hくらいなので、インディ500やメーターが500km/hまで振ってある(!)ブガッティ・シロンのほうがおそらく最高速は上です。が、サーキットを走らせば、圧倒的にF1のほうが速いでしょう。
ダウンフォースという言葉を聞いたことはありますか?超簡単に言うと車体を空気で地面に押し付ける力のことで、これが大きいほどコーナーを速く曲がることができます。
F1マシンはこれが桁違い。あの大きい前後の羽やシャシー本体によって空気を掴み、強烈なダウンフォースを生み出しながら超高速でサーキットを走れるのです。
理論上ではありますが、ある程度スピードを出せばトンネルの天井も走れるとも言われていますね。
④曲線美
→これは完全に主観ですが。見た目がカッコイイ。あの曲線美。
膨らんだポンツーン部分からリアに向けて絞られている形とか、バージボードの処理とか。レギュレーションによって厳しく規制されていますが、物理学、とりわけ機械工学や流体力学を極めたエンジニアたちが多額の資金を使って作り上げた形です。
車のレビューなどで「官能的な~」という表現がしばしば使われますが、F1の曲線美は端的に
「「エロい」」。
また、「シャークフィン」などの名前のパーツがあるように、自然界からもヒントを得ながら形作られていきます。自然を真似した人工物って独特の格好良さがありますよね。
あるよね....?
...以上が世界最高だと思う所以です。異論は認めます。
エロポイント
個人的なF1マシンの「ここを見てほしい」的なところです。
→正確に幾らかはわかりませんが、価値としては高級車1台が丸々買えてしまうフロントウィング。
素材・加工にかかる費用もさることながら、優秀なエンジニアたちが仕上げた緻密な計算による造形美。レギュレーションの変更やサーキット特性、シーズン内のアップデートによって様々な形に変わっていきます。羽の生え方、形、上に載っているもの、全部エロい。マシンを真上から見ると昆虫か掃除機に見えるのは秘密。
このフロントウィング、接触やらでしょっちゅう破損するので、ある意味消耗品なんですよね...。恐ろしいスポーツだぜ...
②バージボード
→フロントウィングはフォーミュラマシンの象徴的なものなので、パッと聞いてすぐわかると思います。こちらのバージボードはちょっとマイナーな部分。
(ちょいブレ&アンダーの失敗写真ですが...)
バージボードはタイヤの後ろの部分。シャシーから突起が生えていたり、羽が縦についてたりする部分です。こちらはダウンフォースを生み出すというよりも、空気を整えて後ろに送るという役割がメインらしいです。
ド素人目だと「こんなん意味ないやろ...」と思うような部分ですが、一つ一つにきちんと意味があるらしい。エロい。
ですが、2021年のレギュレーションでなくなることが決定してしまいました...
③サイドポンツーン
(写真がないッス...)
サイドポンツーンはコクピットの横の両脇にある、張り出した部分。パワーユニットを格納したり、空気を取り入れるための穴が開いています。
車体後端に向けて絞り込まれていく形になっているのですが、その形がエロい。液体みたいにうねってるんですよね。先ほどのフロントウィング、バージボードなどを経てやってきた空気をまたここで活用する。全部計算済み。エロい。
番外編
こちらは隣に置いてあった2006年のF1マシン、ホンダ・RA106。レギュレーションやら設計フィロソフィーの違いから、フロントウィングの幅が狭かったり複雑なバージボードは無いですが、その分コクピットの横からリアウィングに至るまでに複雑な形の空力付加物が見えますね。エロい。
ただ、2009年に大きくレギュレーションが変わり、大量の空力付加物は禁止されてしまいました。
私個人的にはこの年代(2005~2008年あたり)のマシンが一番好きですね。
(固有名詞を出すとBMWザウバー・F1.07、F1.08が大好きです。)
結局何が言いたいのか分からなくなってしまいました...
みんなもF1を見よう!
※12/1のアブダビGPをもって2019年のシーズンは終わりました(笑)
2020年3月のメルボルンで会いましょう。
おしまい
おとなのじじょう
・RB14にホンダロゴがバッチリ描いてあったが、実はホンダPUではなくルノーのPUを搭載している...(ホンダが供給しているのは2019年シーズンのRB15から)
・そして筆者はレッドブルでもトロロッソでもザウバーでもなくフェラーリが好きなのである
ほんとにおわり
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